職場適応援助者(ジョブコーチ)について

障害者(及びその家族)と事業主(上司や同僚)に対して、障害者の職場適応に関するきめ細かな支援と、障害者雇用の促進や職業の安定に関する支援を行う人を職場適応援助者またはジョブコーチといいます。

ジョブコーチの存在を知らない事業主さんや就職指導の先生が結構多いんです。

ジョブコーチには、
①配置型ジョブコーチ:地域障害者職業センターに配置するジョブコーチ
②第1号ジョブコーチ:障害者の就労支援を行う社会福祉法人等に雇用されるジョブコーチ
③第2号ジョブコーチ:障害者を雇用する企業に雇用されるジョブコーチ
があります。

高知では高知障害者職業センターという所に専門のジョブコーチがいます。
相談や支援に要する費用はかかりません。
障害者を雇用しようと検討している事業主さんは、是非利用していただきたいと思います。

ジョブコーチは各自の障害特性に応じた以下の支援を実施してくれます。

■障害者本人に対する支援
・職場での人間関係やコミュニケーション(挨拶の仕方、質問の仕方、報連相、職場内マナー等)に関する支援
・仕事に適応する(職務内容の理解、作業能率を上げる、作業のミスを減らす)ための支援
・通勤等に係る支援

■雇用主に対する支援
・障害に係る知識(障害特性の理解、障害に配慮した対応方法、医療機関との連携方法等)に関する支援
・職務内容の設定(作業内容、工程、補助具等の設定等)
・職務遂行に係る指導方法(指示の仕方、作業ミスの改善等)
・従業員との関わり方(指示や注意の仕方、障害の知識等)等に係る支援

■家族に対する支援
・本人の職業生活を支えるための助言

特に発達障害や高次脳機能障害の傾向が見られる方は、職場でのトラブルや人間関係に問題が起こることが多く、職場でいじめの対象になったり、二次障害としてうつ病を発症したりすることがあります。

こういったトラブルはジョブコーチを間に入れることで回避することができると思いますので、教育機関の就職担当者や企業の人事担当者の方は積極的に利用して欲しいと思います。

この不景気な折り、課題は山のようにあるかと思いますが、職場適応援助者助成金という制度もありますので、事業主の方は是非とも障害者雇用についてご検討いただければ幸いです。


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