節分
今日は節分です。
節分とは、各季節の始まりの日(立春・立夏・立秋・立冬)、これを四立といいますが、その前日のことを言います。
節分が現在のように立春の前日の2月3日を指すようになったのは江戸時代からだそうです。
土用とは四立の前18日間をいい、土用の最初の日を土用の入り、最終日が節分です。
土用の期間は季節の変わり目で体調を崩しやすいので注意が必要です。夏の土用(立秋の前)は有名ですね。
昔は、立春の節分が年越しの日で、暦の干支も立春を境に新しいものに変わります。つまり、誕生日が元日から節分までの人は前年の干支ということですね。
この日に色々な行事を行う風習があり、「豆まき」は、その代表的な行事として、現在まで広く伝わっています。
節分に「豆まき」をするようになったのは、室町時代、大晦日におこなわれていた「追儺(ついな)」の行事が節分の行事に結び付くようになりました。
追儺(ついな)の行事は「鬼やらい」「なやらい」「鬼走り」「厄払い」「厄おとし」「厄神送り」等と呼ばれ、中国の周の時代の宮廷で行われた行事に由来するそうで、疫病などをもたらす悪い鬼を駆逐する行事をいいます。
日本では、飛鳥時代の慶雲三年(706年)、文武天皇の時代に諸国に疫病が蔓延し多くの死者が出たので大いに「おにやらい」したと「続日本紀」に書かれています。
宮中では官職の者が鬼の姿をして災害や疫病などの災いに見立て、また黄金の仮面に矛(ほこ)や盾(たて)を持った者が豆を撒きながら悪魔悪鬼を追い払い新しい年を迎えたといいます。
節分に欠かせないものは「豆まき」ですが、「豆」は「魔目」・「魔滅」に通じるそうで、豆を投げ付けて鬼の目をつぶし、魔を滅するという意味と、「豆」は「達者(まめ)」・「忠実(まめ)」という意味もあるそうです。
暦のうえでは明日は立春ですが、ここのところ寒い日が続いています。
この寒さはまだまだ続くようです。
しかも空気が乾燥していてインフルエンザも流行しています。
健康には注意して下さい。