ギルバーグ博士の講演会に参加して

高知県では以前から発達障害者の支援を積極的に行っていますが、昨年の平成23年11月に世界的権威であるスウェーデン ヨーテボリ大学のクリストファー・ギルバーグ博士と協定が結ばれ、平成24年4月に高知県立療育センター内に高知ギルバーグ発達神経精神医学センターが併設されました。

このセンターの開設記念講演として、先週土曜日(11月10日)に高新RKCホールで、ギルバーグ博士の講演会が行われました。

医療関係者以外も聴講ができるというので、さっそく私もこの講演会を聴講してきました。

ギルバーグ博士は、とてもやさしく、ゆっくりとお話しをされるので、2時間という時間があっという間に過ぎてしまいました。

講演テーマは、「発達障害:児童期から成人期まで」というもので、ESSENCEに該当する子供がどういった成人を迎えるか、早期発見により早期から介入を行うことにより、予後に非常に大きな差がでるということを説明していただきました。

ESSENCEとは、ギルバーグ博士が提唱した概念、Early onset Symptomatic Syndromes Elicting Neuropsychiatric / Neurodevlopmental Clinical Examinations の略で、神経精神医学的/神経発達的臨床所見による早期徴候症候群というものです。

ギルバーグ博士が昨年高知大学で講演を行ったときの資料が以下に掲載されています。
高知大学学術情報リポジトリ

今回の講演は臨床医あるいは教育者に対する内容のようでしたが、私にとっては非常に勉強になりました。

弊社の社員にも発達障害の人が何人かいますが、何を隠そう私の子供も発達障害です。
十数年前に発達障害と診断されましたが、その当時は「何?それ?」って感じでした。
当時は、学校の先生も、ほとんどの方が知りません。

2歳半頃からESSENCEの確認ができるそうです。「何かおかしい」と思ったら早く専門医を訪ねることが大事です。

「他の子と比べて何か変だけど、きっと思い過ごしだろう」「この子の自然の発達に任せて様子を見ることにしよう」といった考えが、子供の成長に大きな差をもたらすことを知らなければいけないと思います。

早期発見と早期介入がその後の人生を大きく左右する。


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