クラウド・コンピューティング

クラウド・コンピューティングとは何ですか?
と言った質問を受けることがあります。

現場のエンジニアは、やたら略字や外来語を使いたがります。
ダイハツムーブのCMに出てくるTNPという単語。
意味は、TNP(ティー・エヌ・ピー)=低燃費(てい・ねん・ぴ)なんだそうです。
全然略字じゃありませんが…。

何もクラウドなんて命名しなくても、もっと解りやすい呼び名があるとおもいますが、何とも素人に分かりにくい呼び名です。
そもそもクラウドとは雲のことなんですが、なんでクラウドって名前にしたかというと、システムのイメージ図を書くときに、ネットワーク(特にインターネット)の部分を雲形に書くところからネットワークのことをクラウドと呼ぶようになりました。
読み替えれば、ネットワーク・コンピューティングあるいはインターネット・コンピューティングです。
こっちの方がもう少しイメージしやすいかもしれませんね。
誰が最初に命名したのか判りませんが、今や業界用語になってしまいました。

話を最初に戻しますが、「クラウド・コンピューティングってなに?」ってことなんですが、簡単に言うと Google や Yahoo あるいは Mail サービスや楽天などのインターネットショップ、グリーやモバゲーなど、情報端末とブラウザがあれば、いつでも利用できる色々なサービスをいいます。

クラウド・コンピューティングの名前を一躍有名にしたのが、アメリカに本社のあるセールスフォース・ドット・コム(Salesforce.com)による2009年7月のエコポイント対象商品登録と交換商品を申請するシステム構築です。
7月1日の納期までに間に合う競合他社がなかったため、5月末ぎりぎりになって経済産業省から相談を持ちかけられ、わずか3週間でシステムを構築し、しかも開発費用を当初予定の30億円から6億円に圧縮してみせました。
そして、政権交代が契機かどうかは判りませんが、霞が関のクラウド化が進みました。

日本のように膨大なSEを抱えているIT企業では絶対に真似できないスピードと開発コストです。
その圧倒的なスピードと低コストに対して、日本のIT企業各社は「システムのクラウド化が進めば、うかうかしてると、みんな倒産するぞ!」って大騒動になりました。
正直、私も「大変だ!」って大騒動しているひとりですが…。

そして高知県にもIT企業が集まってクラウド研究会が立ち上がりました。
新しいビジネスモデルの研究と開発にむけて…。

クラウドとは私達から見れば身近なサービスであり、クラウド化が進めば私たちの生活はより便利になることでしょう。

私がビジネス用として使用しているiPhoneも、iOS5にバージョンアップしてからiCloudというのが利用できるようになりました。
大変便利な機能です。

こういったものもクラウドなんですね。
クラウドは裾野が広いです。


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